『犯人に告ぐ』ほか

この一週間ほどは気ぜわしかった。
おかげでタバコの本数が増えてしまった。
仕事で東京と徳島にそれぞれ一泊して、その合間に木村敏の本を繰り返し読んで(あいかわらず頭に定着しない)、休日を二日潰してマルジナリアの原稿(タイトルは「世界の界面」)をなんとか仕上げて、いまなんとなくホッとして頭を休めているところ。
原稿をでっちあげた勢いでやり残したこと、たとえば先日「世界一受けたい授業」に出演していた茂木健一郎さんの『脳と仮想』と『脳と創造性』を世界の(二つの)界面に関連づけて分析してみるとか、パースの記号論と心脳問題と中世普遍論争を同じ土俵に並べてみるとか、いろいろ手を出したいことはあるけれど、もう少し頭のリハビリに精を出さないといけない。
この間に買った本は、カトリーヌ・マラブー『わたしたちの脳をどうするか ニューロサイエンスとグローバル資本主義』と志村史夫『こわくない物理学』と藤沢周平『秘太刀馬の骨』の三冊。
三連休の最後の一日、漫然と映画を観たり買いためるだけの雑誌類を眺めて時間をやり過ごす気にはなれず、ふと警察小説を読みたくなって昨日図書館で借りておいた雫井脩介の『犯人に告ぐ』を読み始めたらとまらなくなって一気に読了。