2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

和歌における思想的構造の意味論的研究・承前

引き続き、若松英輔氏の文章から。 《井筒豊子は俊彦の妻でもあるが、独立した一個の思索者である。小説集、複数の訳書もある。しかし、彼女の業績のなかで最も注目するべきは和歌における「思想的構造の意味論的研究」である。 成果は「言語フィールドとし…

和歌における思想的構造の意味論的研究

井筒俊彦への関心が高まっている。 司馬遼太郎との対談で、「私は、元来新古今が好きで、古今、新古今の思想的構造の意味論的研究を専門にやろうと思ったことさえあるくらいです」と語っているのを目にして以来のこと(『十六の話』文庫版の附録「二十世紀の…