2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

サッカー

コンフェデ杯特集の『Number』を買った。 「日本はもっと強くなる」とか「歴史を変えたブラジルとの死闘」とか表紙に書いてある。 このところサッカーの記事ばかり読んでいる。 同じ文章を何度も何度も読んでいる。 中田のことが書かれている箇所など…

睦月影郎

岡山の法事に早朝から出向いて、夜遅く帰りの電車の中で昨日買っておいた睦月影郎の『新人女教師』を読了。 文藝の匂い(と文豪の風格?)の漂う時代物もいいがやはりベタな現代物の方が判りやすくていい。 この新作はあきらかに『女薫の旅』を意識している。…

『認められたい!』ほか

日本経済新聞社から太田肇さんの『認められたい!』が出た。 著者は年来の友人でいつも新刊が出るたび贈呈を受けている。 読むべき本がたまっていていつ読めるか分からないけれど、なるべく早く一読して感想を送ろう。 この3月に白桃書房から出た高尾義明さ…

『Number』と『PLAYBOY』

コンフェデレーションズカップのブラジル戦は興奮した。惜しかった。 テレビで某キャスターが「でもブラジルはベスト・チームではなかった」などと間抜けなコメントをしていたのには呆れた。 自分の力で勝ち取った引き分けでもないのだから素直に感動を表現…

『僕が批評家になったわけ』

加藤典洋さんの『僕が批評家になったわけ』を買った。 「ことばのために」という(ちょと趣旨のつかみにくい)叢書の一冊。 編集委員の顔ぶれ(荒川洋治・加藤典洋・関川夏央・高橋源一郎・平田オリザ)はとてもいいと思う。 でも結局この五人がそれぞれ本を…

『『悪霊』神になりたかった男』ほか

亀山邦夫『『悪霊』神になりたかった男』を読了。 スタヴローギンの「告白」という「いくつもの真実を同時に隠しもつ、永遠に解くことのできない、開かれたテクスト」(146頁)に仕掛けられた、あるいは隠蔽されたさまざまな謎──「告白」の文体はなぜ「壊れ…

『現代小説のレッスン』

石川忠司さんの『現代小説のレッスン』を買った。 純文学の「エンタテインメント化」というアイデアが面白い。 この人の文章は保坂和志『残響』の文庫解説と『孔子の哲学』と小林秀雄論を読んだくらいだが、印象に残っている。 文学の嗜好に近いものを感じる…

『レヴィナス 無起源からの思考』

斎藤慶典さんの『レヴィナス 無起源からの思考』を買った。 この人の作品では同じ講談社選書メチエから出た『フッサール 起源への哲学』を読んで陶酔したことがある。 本書はその姉妹編。 内田樹さんの『他者と死者』を筆頭にレヴィナス関連本にはハズレがな…

皇帝・中田英寿

今日発売の『Number』を買った。 特集は2006ドイツW杯出場を決めたサッカー日本代表の「全証言」。 中田英はとうとう「皇帝」になった。 次号はコンフェデレーションズカップ特集。 また買うことになるだろう。 深夜、本誌を読み終えたあとで日本…

懐かしい未来

奈良の「万葉文化館」へ行った。 所在地は明日香村飛鳥10番地。 展望ロビーから耳成山と香具山を見た。 この地にはたぶん学生の頃に来たことがあるのではないかと思うが、明晰な記憶がない。 どこにでもある山里の風景なのにどこか余所とは違う独特の雰囲気…

『『悪霊』神になりたかった男』ほか

みすず書房から「教える‐学ぶ」ための新シリーズ「理想の教室」の刊行が始まった。 ちくまプリマー新書とよく似たコンセプトで、ラインナップを一覧すると文学・芸術系が中心。 記念に一冊、ヒッチコックの『裏窓』(加藤幹郎)かパスカルの『パンセ』(吉永…

『魂を漁る女』

この週はほとんど本が読めず、『神々の沈黙』『モデルニテ・バロック』『関係としての自己』などをとっかえひっかえ眺めてはそれぞれほんの数頁進んだだけ。 (『関係としての自己』の89頁に「クオリアは、一定の機構を備えてさえいればだれにでも観測可能な…

『ソトコト』

一月ぶりに『ソトコト』7月号を買った。 「創刊6周年記念特大号2」で特集が「完全保存版ザ・ベスト・オブ・ロハスプロダクト大図鑑」。 いつものようにラジオ・ソトコトのCDがついていて付録のチビコトも2冊(ふたご)になった。 表紙の「地球と人をな…

『アースダイバー』ほか

昨日、一昨日と仕事と私用を兼ねて東京へ一泊二日で夫婦で出かけた。 六本木ヒルズを漫然と見物して、息子と息子のガールフレンドを品川に招いて評判の(といってもガイドブックに紹介されていたのを見ただけ)牡蠣料理を一緒に食べてホテルに帰り、翌朝申し…

丸谷才一と木田元

昨夜遅くまでワールドカップサッカー予選の日本対バーレーン戦を観て興奮したので、今日一日寝不足で躰と頭がすっきりしない。 試合も前半は緊張したけれど後半は散漫で観ていて辛かったし、中田ヒデの動きは最後までとてもスリリングだったけれど納得のいか…

丸谷才一

丸谷才一『綾とりで天の川』購入。 丸谷才一さんの文章に惹かれている。 文藝という言葉がこの人ほど似つかわしい現役作家、評論家、書評家、エッセイスト、要するに物書きはいないと思う。 昨年、一年遅れで『輝く日の宮』を読んでしっとり陶酔した。 この…