『『悪霊』神になりたかった男』ほか

みすず書房から「教える‐学ぶ」ための新シリーズ「理想の教室」の刊行が始まった。
ちくまプリマー新書とよく似たコンセプトで、ラインナップを一覧すると文学・芸術系が中心。
記念に一冊、ヒッチコックの『裏窓』(加藤幹郎)かパスカルの『パンセ』(吉永良正)のどちらにしようかと迷っているうち、なにかひらめくものがあって亀山邦夫さんの『『悪霊』神になりたかった男』を買った。
三回の講義のうち第一回分を読んで期待が高まった。
スタヴローギンの「告白」に二つのテクストがあることは知らなかった。
第二回目の講義にバフチンの「ポリフォニー」の話題が出てくる。
この際『ドストエフスキー詩学』をあわせて読んでおきたいと思っているのだが、これはどうなるかわかからない。
茂木健一郎訳『四色問題』を図書館で借りて通読(ほんとうは買ったきりでほったらかしている『リーマン博士の大予想』を早く読みたい)した後で、小林秀雄の講演『信ずることと考えること』を新潮社のCDで聴いた。
講演の内容は『考えるヒント3』(文春文庫)に収められているが、肉声の面白さには及ばない。
夜、DVDで『69』を観て寝た。結構よかった。
続けて『テニスボーイの憂鬱』を映画で観てみたいと思った。
村上龍の小説では『69』と『テニスボーイの憂鬱』が好きだ。)