2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

単身赴任先で読む本

今朝の「天声人語」で、無人島で読む本、独房で読む本の話題がとりあげられていた。 孤島や獄舎でなく、自宅や通勤電車内でもなく、単身赴任先で読む本の選択に困っている。 私事ながら、といってもこのブログで書いているのは私事ばかりなのだが、この4月…

最近読んでいる本・買った本

あいかわらずの不調、不運が続いている。 ホームに上がると、電車の扉がしまる。横断歩道では、信号が赤に変わる。街を歩いていると、人にぶつかる。たばこの火が服に落ちる。 知人の名前が出てこない。本の題名を忘れる。数字が憶えられない。 読みかけの本…

『物質と記憶』(第24回)

巻末の「概要と結論」を最初から通読して、これで『物質と記憶』全編を読了した。 ほぼ8ヶ月かかって、とりあえず所期の目的(判ろうが判るまいが、とにかく一度は最後まで読む)を果たしたわけだが、あまり達成感がない。 ベルクソンの思索が身心のすみず…

最近読んだ本・買った本

ここ1週間ほど、風邪と花粉症の症状に日替わりで悩まされ、やる気と根気が枯れはてて、集中力が続かない。 脳力と記憶力が減衰して、はては社会性まで薄れていく。 この状態をこじらせると、春先の軽い鬱につながっていく。 もっとこじらせると、もっとやっ…

ライプニッツおそるべし!

昨日の話題の続き。 『空間の謎・時間の謎』第Ⅱ章では、時空の関係説(ライプニッツ)と絶対空間・絶対時間の理論(ニュートン)との対決が、後知恵をもって白黒をつける単純な裁定ではなく、それぞれが依って立つ科学観にまで遡って腑分けされている。 議論…

脳が喜ぶ時空の問題

内井惣七著『空間の謎・時間の謎』が、俄然面白くなってきた。 いま、第Ⅰ章「空間とは? 時間とは?」と第Ⅱ章「ライプニッツとニュートンは何を争ったか」を読み終えて、ようやく第Ⅲ章「ニュートンのバケツから相対性理論まで」に入ったところ。 以下、第Ⅳ章…

『はじめての〈超ひも理論〉』

川合光著『はじめての〈超ひも理論〉──宇宙・力・時間の謎を解く』(講談社現代新書)を読んでいる。 内井惣七著『空間の謎・時間の謎』の同時併読本として買ったもの。 スーパーストリングの話は昔から好きだった。 物質の究極とか、宇宙の起源や成り立ちと…

『プロセス・アイ』

茂木健一郎著『プロセス・アイ』を読了したのは、もう一月近く前のことになる。 読後の印象を一言でくくると、「静かな火星年代記」。 レイ・ブラッドベリの同名の名作SFは、たしか26の連作短編で編まれたオムニバス形式のもので、各編の登場人物も時代も…