2006-05-31から1日間の記事一覧

『ウィトゲンシュタイン──「私」は消去できるか』

序章に『維摩経』第八章、入不二法門品の話題が出てくる。 「さとりの境地(不二の法門)に入るとはいかなることか」。 維摩が発したこの問いをめぐって、三十一人の修行者(菩薩)と文殊師利(マンジュシリー)がそれぞれの自説を展開していく。 いわく、生…