2006-08-18から1日間の記事一覧

「耳と心」でたどる日本宗教芸能史──山折哲雄『「歌」の精神史』

「歌」とは身もだえする語りである。 「ひとり」をめぐる感受性と情調の千年におよぶ歴史のうちに育まれた伝統的な「叙情という名の魂のリズム」(41頁)である。 「ひとり」とは外来語としての「個」に対応するひびきをもつ大和言葉で(121-122頁)、「魂鎮…