2008-05-09から1日間の記事一覧

「心の歌」としての歌曲、「〈生〉の履歴」としての音楽

前回抜き書きしたリルケの二つ目の文章は、その後、マルテと同郷のデンマークの女性が、伯爵夫人に請われてイタリア語で、ついでドイツ語で歌うシーンへとつづく。 そこで、吉田秀和著『永遠の故郷──夜』(集英社)に、詩をめぐる美しい文章があったのを思い…