2016-11-28から1日間の記事一覧

空っぽの器─永井均が語ったこと(その3)

永井均の第一アリアを聴きながら、私はたまたま同時並行的に読み進めていた書物のことを思った。 その書物とは安藤礼二編『折口信夫文芸論集』。そこに収められた「俳句と近代詩」のなかで折口信夫は、短歌(和歌)は「無内容」だと語っている。 《たとえば…