ニューズウィーク日本版

久しぶりに『ニューズウィーク日本版』を買った。
特集(「世界の新リーダー 注目の12人」)に惹かれたわけではなくて、ただ漫然と読みたくなった。
このところ、もうかれこれ一月近く、まったくといっていいほど活字に集中できない。読んでも頭に残らない。
たとえば昨日の朝日新聞に掲載されていた丸谷才一さんの「袖のボタン」。
今回のタイトルは「石原都知事に逆らって」で、鹿島茂さんの『怪帝ナポレオンⅢ世』に触発されて「芸術作品としての都市」もしくは「実用品としての都市」について考察を加えた軽妙にして自在なコラムなのだが、文章を味わうとか刺激を受けて思索・夢想をたくましくするにはこの程度の分量がせいぜい。
少し長くなるとまるで瞬間健忘症に罹ったかのように見当識を失ってしまう。
ジャーナリストの無駄のないきびきびとした文章に接することで、頭に活を入れよう。