再起動?

 4月に生活の環境が大きく変わり、日々ドタバタしているうち、いつのまにか五月の連休も明けて、気がつくとほぼ一月近く、このブログから遠ざかっていた。そろそろ再起動したいと思っているのだが、いまさら何をどう書けばいいのか、いまひとつ気持ちが高まらない。こういうときは、最近読んだ本、読んでいる本、買った本、図書館から借りてきた本のことなどを書いているうち、自然とテーマが決まり、気分が乗ってくるというのがこれまでのやり方だった。
 先々月、遅ればせながら『自壊する帝国』を読み、佐藤優という人物にいたく興味を覚えたこと。魚住昭や手嶋竜一との共著を含めて、佐藤優の本を図書館から借り出しては摘み読みをしたこと。でも、ほとんどが貸し出し中で、なかなか入手できなかったこと。『PLAYBOY』誌で「役に立つ神学」の連載が始まるというので、さっそく買って読んだこと。この先、中沢新一の「映画としての宗教」を読むためだけに『群像』を隔月で買っているのと同じことになりそうなこと。
 沢木耕太郎『危機の宰相』や村上春樹訳『ロンググッドバイ』やさそうあきら『神童』を読んだこと。いずれも、とても面白かったこと。トマス・ハリスハンニバル・ライジング』も読んだけれど、この本はやや薄味だと感じたこと。
 永井均西田幾多郎』と尼ヶ崎彬『花鳥の使』『縁の美学』をあいかわらず読み続けていること。(そろそろ「哥とクオリア/ペルソナと哥」のつづきを書かなければいけないこと。)
 いま、坂部恵和辻哲郎』と前田英樹『言葉と在るものの声』と中沢新一『ミクロコスモス』とミシェル・ウエルベックある島の可能性』を読んでいること。ジョルジョ・アミトラーノ『『山の音』こわれゆく家族』とグレッグ・イーガン『ひとりっ子』を読み始めたこと。そのほか、読みたいと思う本がたくさんあること。
 と、いろいろ書くネタはあるけれども、そこから話が展開していかない。再起動のきっかけがつかめない。