『ニューズウィーク日本版』

ひさしぶりに『ニューズウィーク日本版』を買う。
ひところ新聞を読まないかわりに世の中の動き、国際情勢のさわりを仕入れるため毎週買って隅々まで目を通していた。
情報が濃いし、文章の質も良かった。
副編集長ジェームズ・ワグナー氏の全身写真付きの時事コラムはいつも冴えていて、毎回まっ先に読んだ。
ある時期から編集方針が変わったようで、新入社員や30歳代のビジネスパーソン向けの記事や特集が増えて散漫な印象を受けるようになった。
誌面の構成にも飽きがきて、しだいに読まなくなった。
今週号の特集は「国際情勢入門」。
特集に惹かれたわけではなく News of the Week 欄の記事「燃え広がるネオ反日」が読みたかった。
印象に残った語彙はインターネット署名運動、祖国へのプライド、もはや外交は中央政府の「聖域」ではなくなった、など。
ワグナー氏いわく「(東アジアの人々に)まったく謝らないという手もある…日本は東アジアとの友好関係なしでもやっていけるだろう」。