『モデルニテ・バロック』

坂部恵『モデルニテ・バロック──現代精神史序説』を買った。
霊性と創造することばの形而上に汲む」「千年単位の歴史の展望」
「エリウゲナと空海などヨーロッパ精神史と日本の並行に心を澄まし現代性とは何かを問う」
「時代の終りに立ち合うものの生と思考のスタイルとしてバロックは、モデルニテと通底する。垂直の時間の底に、いま、新たな歴史の次元が発掘される」
腰巻きに印刷されたそれら謎めかした言葉たちが官能的に心地よく身に染み入るのは、かつて『ヨーロッパ精神史入門』を読んだときの愉悦が甦るからだ。
そういえば『ヨーロッパ精神史入門』を買ったのは元町の海文堂書店だった。
仕事帰りに何か哲学系の軽く読めて中身の濃い本を探していて、偶然目にとまり直感を信じて購入した。
これは『モデルニテ・バロック』の場合とほとんど同じ。
期待が高まる。