四本の映画

映画を四本観た。
中平康監督の『狂った果実』(1956)。
あのフランソワ・トリュフォーが絶賛し、かのヌーヴェル・ヴァーグの先駆けとなった作品(だそうだ)。
そういう先入観があったからかもしれないけれど、映像はとても懐かしくて(イマドキの映画ではたぶん味わうことができないだろうという意味で)斬新。
裕次郎はイマイチ。岡田真澄がいい。北原三枝(のエロティックな肢体)がいい。
続いて『猟奇的な彼女』を観た。
僕の彼女を紹介します』もよかったけれどこの前作もかなりいい(それにしても映画体験を語る語彙の貧困にはわれながら嫌になる)。
続いてヒッチコックの『裏窓』を観た。
加藤幹郎ヒッチコック『裏窓』ミステリの映画学』を読んでから観ると、なるほどセールスマンによる妻殺しが本当にあったことなのかどうか映画だけでは判断できない。
それ以上にこの作品にはまだまだ汲み尽くせない謎がいっぱい仕掛けられている。
続いてヒッチコックの『レベッカ』の前半を観た。傑作の予感。