『物質と記憶』(第11回)

物質と記憶』。
先週休みをとった分も含め一気に第二章を読み終えてしまおうと意気込んでいたけれど、このところ体力と集中力を切らしていて途中で息切れ。
いろいろとたくさん書いておきたいことはあるのだが、前回分とあわせてひとまとめに来週以降の作業に委ねることにした。
だいたいからしてこの第二章「イマージュの再認について──記憶力と脳」そのものが純粋知覚(第一章)と純粋記憶(第二章)の中間・混合の段階を叙述していて、しかもその叙述のかたちが叙述の内容をかたどっているという「趣向」がこらされているものだから、読み手の方にもその気分が感染して、一字一句にこだわるよりは全体の輪郭をさっとたどることでよしとする傾向が強くなってしまう。
要は気分が乗らない。