『芸術新潮』

久しぶりに『芸術新潮』を買った。
2月号の特集は「古今和歌集1100年 ひらがなの謎を解く」で、石川九楊の解説。
これと似た趣向の特集では、「橋本治がとことん語るニッポンの縄文派と弥生派」(2003年10月号)、「磯崎新 日本建築史を読みかえる6章」(2004年6月号)、港千尋解説の「写真よ、語れ!」(2005年9月号)がある。
いずれも常備している。
ついでに『芸術新潮』のその他の常備本を書いておくと、「ケルトに会いたい! 魂の島アイルランド」(1998年7月号)、追悼特集「バルテュス なぜあなたは“少女”を描くのですか?」(2001年6月号)、創刊55周年記念大特集「フィレンツェの秘密」(2005年1月号)。
これで常備本は七冊になる。
躰が重たく、活字を追う気になれず、ただただ美しく撮影された書跡を眼でなぞっている。
疲れが癒える。
別冊太陽の常備本『白川静の世界 漢字のものがたり』をひっぱりだして併読する。
気持ちが(少し)高揚する。
末木文美士『日本仏教史』に、漢文訓読の(日本語の発想による)解釈が日本の仏教思想の自由な発想、もしくは恣意的な解釈をもたらしたことが、親鸞道元の場合で例証されていた。
言葉と思想の一筋縄ではいかない関係。
姫路市立美術館で『デルヴォーマグリット』展が始まっているらしい。
広告が掲載されていた。
これは忘れず出かけよう。