開会の辞・ソトコト・音楽

ようやくブログを立ち上げた。
年初めに『超簡単! ブログ入門──たった2時間で自分のホームページが持てる』という本を買って(5分の1ほどしか読んでない)、4月から日記を書く「練習」もして、あちこちに予告して、ようやく今日立ち上げた。
デザインや趣向を充分練って、準備に時間をかけて、開会の辞のようなものも考えて、たっぷり四股を踏んでおもむろに始めるつもりだったのに、今日、突然思い立ち、たった5分で立ち上げた。
これからコンテンツを書きます。「過去分」も追々アップしていくつもり。

     ※
ひさしぶりに『ソトコト』(12月号)を買った。チビコトが二冊、CDも二枚ついている。
最近買いそびれていたのは、(ローハスではなく)ロハスロハスとまるで本家争いに興じる新興宗教かなにかのように騒いでいる(失礼)のがうるさく感じられるようになったことと、「内田樹の研究室」(2005年10月19日)に『下流社会』の「愉快な人物類型」が紹介されていたのを読んだからだ。
愉快なのでその部分をまるごとペーストする。

ロハス系は「比較的高学歴高所得」であるが、出世志向は弱い。
「自分の趣味の時間を増やしたいと考えているが、とはいえ忙しいので、それほど趣味の時間が多く取れるわけではない。よって、雑誌、本などを見て代償する日々が続く。雑誌でいえば『ソトコト』『サライ』を愛読するタイプ。会社の仕事だけでなく、社会活動、NPOなどにも関心があり、環境問題についてのセミナーなどにも個人的に参加するようにしている。」(78頁)
なるほど。
「消費面では、有名高級ブランドには関心が弱いが、ひとひねりしたそこそこのものを買うのが自分らしいかなと思っている。外車が好きだが、ベンツやBMWではなく、できればジャガープジョーがよいと思っている。」
わかるねえ。
「品質、製造方法、伝統、文化などについての蘊蓄があるものを好む。よって無印良品もやや好き。(・・・)古本、骨董、真空管アンプ、中古家具、古民芸など、やや古めかしいアナログ趣味の世界に浸るのも好き。」
書いている人(三浦展さん)は明らかに「誰か」身近な人をイメージして書いてるね、これは。

ここにある「雑誌でいえば『ソトコト』『サライ』を愛読するタイプ」につい構えてしまったのだ。
でも、やっぱりこの雑誌はいいし、今月号の特集「森と音楽のロハス的楽しみ方」が気に入ったので買うことにした。
このところ(もしかすると『のだめカンタービレ』にはまって以来かも)音楽についてよく考えている。
音楽は考えるものではなく聴くものだ。
それはそうなのだが、音楽っていったい何なんだと、そういうことが気になってしょうがない。
音楽の楽しみって、いったい何を楽しんでいることになるのだろう。

本屋で平凡社の北沢方邦『音楽入門──広がる音の宇宙へ』を見つけた。
ランダムハウス講談社から「ピュタゴラス・ブックス」というシリーズが出ていて、店頭に並んだ四冊のなかに『ハーモノグラフ──音がおりなす美の世界』があった。
今日のところは買わずにおいたけれど、いずれ買って読むことになるだろう。