単身赴任先で読む本(続)

あれからほぼ一月。新しい生活のスタイルはまだ確立できていないけれども、ようやくネット環境が整ったので、ぼちぼち読書日記を再開しようと思い立った。
今日のところはリハビリを兼ねて、この間に買い求めた本をリストアップしておく。


高田明和『〈ハッキリ脳〉の習慣術』(角川oneテーマ21)
堀江敏幸『河岸忘日抄』(新潮社)
金森修ベルクソン──人は過去の奴隷なのだろうか』(シリーズ・哲学のエッセンス,NHK出版)
小泉義之『病の哲学』(ちくま新書
内田樹『態度が悪くてすみません──内なる「他者」との出会い』(角川oneテーマ21)
三浦展編著『脱ファスト風土宣言──商店街を救え!』(洋泉社新書y)
立川武蔵『マンダラという世界──ブッディスト・セオロジーⅡ』(講談社選書メチエ
・川本敏郎『中高年からはじめる男の料理術』(平凡社新書
丸谷才一『挨拶はむづかしい』(朝日文庫
ヘルマン・ヘッセ『知と愛』(高橋健二訳,新潮文庫
かわぐちかいじ太陽の黙示録11』(小学館
漆原友紀蟲師7』(講談社
渡辺公三・木村秀雄編『レヴィ=ストロース神話論理』の森へ』(みすず書房
朝日新聞be編集部『マニュアル不要のパソコン術──パソコンをもっと快適に使うひと工夫』(講談社ブルーバックス
草凪優『おさな妻』(双葉文庫
柄谷行人『世界共和国へ──資本=ネーション=国家を超えて』(岩波新書
熊野純彦『西洋哲学史──古代から中世へ』(岩波新書
・河野与一『新編 学問の曲り角』(原二郎編,岩波文庫


このうち、ちゃんと最後まで読んだのは金森修さんの『ベルクソン』だけ。
百頁ほどの小冊子で中身もとてもやさしく書いてあるのに、最後の頁までたどりつくのにずいぶんと時間がかかってしまった。
活字が脳髄のうちに染み込んでいくのが実感できるようになるまで、スローかつ丁寧に、肝心なところはなんども反芻しながら読んだ。
生活の環境が大きく変わって、本の読み方が徐々に変化しはじめたようだ。
というか、わずかな時間でこれまでの本の読み方をすっかり忘れてしまって、だのにまだ新しいスタイルが身につかない。
先月のはじめに読んだ三好由紀彦さんの『はじめの哲学』ともども、簡単な感想を書いておこうと思っていたけれど、こんどは文章の書き方を忘れている。
本のほかには、ハルダンゲルヴァイオリニスト・山瀬理桜さんの『クリスタル ローズ ガーデン』を買って、いまも聴いている。
今日、『かもめ食堂』を観た。静かな余韻が後を引く佳品だった。